はじめに
はじめまして。アニマルプラザ江戸川の連子 (^^)/ です。
「アニマルセラピーを受けてみたい…」
「動物に触れ合って癒されたい」
そう思ったことはありませんか?
今回は、アニマルセラピーを受けたいと思っている方にアニマルセラピーのメリットやデメリットからアニマルプラザ江戸川で体験できること・どのような仲間たちに触れ合えるのかをお伝えしていきます!
筆者プロフィール 連子
病院勤務10年目。患者サポートセンター・地域連携室に所属 患者様と病院をつなぐ仕事を担当するなか、アニマルプラザ江戸川の活動をサポートしています。アニマルプラザ江戸川は、どうぶつ達との共存(アニマルセラピー)を目的に、前院長 隆弘先生が始めた活動で、リクガメ1匹から始まりました。今では、20種類以上のどうぶつと獣医・飼育員4名で活動しています。私たち職員も「命を守る」緊迫感の中、日々どうぶつたちに癒されています。みなさんにも、アニマルセラピーの良さをお伝えしたい、アニマルセラピー体験をしてもらいたいと頑張っています!!
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1.アニマルセラピーとは
この章では、アニマルセラピーとはなにかお伝えしていきます。
名前は聞いたことがあってもどういうことをするのかわからない方も多いと思うので、ここで理解を深めていきましょう!
アニマルセラピーをむずかしく説明すると、
動物とのふれあいを通じて心身の健康を促進する療法
人と動物とのふれ合いを通じて医療や介護、教育の現場などで活用されている活動のことです。近年では、オキシトシンやセロトニンといった物質を測定することで、アニマルセラピーの効果が実証されています。そのため、アニマルセラピーを通じて、心身の健康が促進されると言えます。
またアニマルセラピーの活動は、目的別に以下の3つに分類されているので紹介します。
①動物介在療法(Animal-assisted therapy : AAT)
病気の治療目的 医療従事者が主導する、動物を介在させた医療行為
②動物介在活動(Animal-assisted activity : AAA)
生活の質や情緒的な安定などを目的 医療従事者は介入しないもの
③動物介在教育(Animal-assisted education : AAE)
命の大切さや社会性、協調性、思いやりの心などを学ばせる活動
日本でのアニマルセラピーは、②動物介在活動 ③動物介在教育を指すことがほとんどです。動物と接することで、オキシトシンやセロトニンといった幸福ホルモンが分泌され、ストレスの軽減や不安の緩和、リラックスできる効果があると言われています。
アニマルセラピーを受けることで、幸福ホルモンが分泌され心身を健康に保つサポートができます。
この章では、アニマルセラピーとはどういうものかを解説していきました!
動物に癒されることで心身ともに健康を維持できると嬉しいですね。では、次にメリット・デメリットについて解説します。
2.アニマルセラピーのメリット・デメリット
前章では、アニマルセラピーについて記載しました。ここからは、アニマルセラピーのメリット・デメリットについて、具体的に紹介していきます。
メリット① ストレスや不安の軽減
動物と接触することで、ストレスホルモン(コルチゾール)が減少し、効果をもたらします。 動物と過ごす時間は、不安感をおさえ、幸福感を高めるホルモン(オキシトシン)の分泌を促進します。
メリット② 孤独感の軽減
特に当事者や孤独を感じている人のために、動物は良きパートナーとなり、社会的なつながりを持つきっかけを与えます。
メリット③ 心血管の健康改善
動物と過ごすことで血圧や血圧が低下し、心血管系の健康が向上することが研究で示されています。
メリット④ うつ症状の緩和
動物との接触はポジティブな気分を促進し、うつ症状の緩和に落ち着きます。 特に、犬や猫などがそばにいると、人は安心感が得られます。
メリット⑤ 社会的スキルの向上
動物と接触することで、緊張感や不安が和らぎ、自然な状態で他人とコミュニケーションがとれるきっかけになります。 動物を介して人同士が話題を共有できたり、共感力が向上します。
メリット⑥リハビリテーションへのサポート
・身体のリハビリテーションへのサポート
動物の世話をすることで、歩行練習や体の可動域を広げる運動が自然にでき、運動機能回復を助けます。
・心理的リハビリテーションへのサポート
治療中の心の健康を支え、リハビリへのモチベーション向上(努力を高める役割)が期待できます。
メリット⑦ 子どもの情緒教育
動物をとおして、共感力を育成し、思いやりや責任感、生命の尊さを学んでいきます。
動物との良好な関係が継続することで、自己肯定感の向上にもつながります。
アニマルセラピーのメリットについては、ご理解いただけたと思います。
次は、アニマルセラピーのデメリットについて紹介します。
残念ですが、アニマルセラピーにはデメリットもあります。
デメリット① アレルギーの問題
動物の毛や皮膚、唾液、フケなどにアレルギー反応をおこす人がいます。
デメリット② 感染症のリスク
動物が持つ細菌や寄生虫によって、人間に感染症が広がるリスクがあります。
例)猫からトキソプラズマ症
鳥からオウム病(クラミジア)
犬から狂犬病
デメリット③ 動物のストレスや負担
セラピーに参加する動物にもストレスがかかる場合があります。 長時間の会話や退屈な活動により、動物が疲れたり、不安定な行動を示したりすることがあります。
デメリット④ 特定の恐怖やトラウマの引き金
動物に対して恐怖心(動物恐怖症)や過去に動物とのトラブル経験がある人にとっては、逆効果になることがあります。
デメリット⑤ 動物の管理
動物が適切に訓練されていなかったり、セラピー活動に適さない性格の場合、人間や他の動物に対し問題行動をおこすことがあります。
デメリット⑥ 一部の人には効果が薄い
アニマルセラピーが全ての人に有効とは限りません。個人差が大きく、動物に興味を示さない、効果を感じない人もいます。
デメリット⑦ コストや環境面の課題
アニマルセラピーを実施するためには、動物の訓練や健康管理をする施設の整備が必要です。
ボランティアでの活動もありますが、1時間 ¥〇〇〇〇と料金がかかる場合もあります。
デメリット⑧ 倫理的な問題
「動物を人間の利益のために使うべきではない」という考え方が存在し、特に動物福祉の視点で議論されることがあります。
デメリット⑨ 動物に対する過剰依存
アニマルセラピーの効果が大きい場合、動物への依存が懸念されます。これにより、動物がいない環境での生活がストレスになったり、動物との別れが大きなダメージになります。
デメリット⑩ 文化や宗教的な議論
文化の一部や宗教では、特定の動物(特に犬や豚など)との接触がタブーとされる場合があります。これにより、アニマルセラピーを受けられない人も存在します。
この章では、アニマルセラピーのメリット7個、デメリット10個を紹介しました。
アニマルセラピーには、メリットもデメリットもあることをしっかり理解して、ご自身にあうかどうかを検討してみてくださいね。
次は、アニマルプラザ江戸川で実際に体験できる『アニマルセラピー体験』をご紹介していきます。
3.アニマルプラザ江戸川でアニマルセラピー体験でできること
アニマルプラザ江戸川とは、江戸川病院でのどうぶつ達との活動のことです。院長先生の方針で、どうぶつ達とのふれあいを通して、『病院=辛くて、苦しいところ』と思わず、”治療に向き合ってもらいたい’’ "笑顔になってもらいたい’’ との気持ちで活動しています。ここでは、アニマルプラザ江戸川でのアニマルセラピー体験 5例を紹介していきます。
① 整形外科術後のリハビリテーション活動
股関節や膝の手術を受けた方は、医師・理学療法士さんの指導のもと、手術翌日から歩行訓練が始まります。日常生活動作の早期自立、より早い社会復帰を目指すためです。当院の整形外科病棟のとなりには、リクガメとエミュー・フラミンゴが飼育されており、その動物たちに会いにいくことがリハビリにつながっています。
リハビリの様子 整形外科病棟の隣の飼育室
② 長期入院の方のこころの支えに
入院前は、自由に行動できていた方も、治療の過程では、ベット上で過ごすことが多くなり、認知機能が落ちたり、気持ちの浮き沈みが激しくなったりします。そんな時は、看護師さんと車いすで病院ツアーに行くことがあります。病院内のおもしろいアートを見たり、たくさんの動物に会えることで気分転換になり、無表情だった患者さんも自然と笑顔になれるようです。
③ 入院中の面会回数の増加
入院すると、家族や親しい人たちと離れて生活することになります。入院期間が長引けば、ストレスにつながります。限られた時間ですが、ご家族や友人が面会にきてくれるのは嬉しいものです。病院にめずらしい動物がいるからと、お孫さんが来てくれたり、白蛇様のお参りを楽しみにお見舞いにきてくれる方も多いようです。
病院の入口で大型魚とイグアナがお出迎え 白蛇様のお家は神社風
④ 外来受診のモチベーションに
病院にくると、診察までに長時間待たされたり、検査を受けさせられたり、病気が悪化しているのではないかと、ひどく心配になることがありますよね?そんな時、どうぶつ達を見てるだけで、心が落ち着いてきます。またエミューの赤ちゃんが生まれた時は、どれくらい成長したのかが楽しみで、次の予約日よりも前に来てしまったという方もいらっしゃいました。
エミューの赤ちゃん時代 (当院で3匹生まれました) ジャンプ力がすごいマーラ
⑤ ふれあい体験の開催
定期的に、ふれあい体験を行っています。
体験内容は、どうぶつ達にごはんをあげたり、リクガメの甲羅を洗ってあげたり、鳥小屋やくらげ水槽のお掃除を手伝ってもらったり。屋上農園で育てた野菜の収穫などなど、盛り沢山です。はじめは、もじもじしていた子も、みんな笑顔で「もっとお手伝いできるよ!!」と積極的に話しかけてくれました。これからも実施予定なので、ぜひ参加してくださいね。
ふれあい体験のポスター リグガメの甲羅を測定体験 みんなでカメの勉強をしました
以上5個のアニマルセラピー体験を紹介しました。アニマルプラザ江戸川で体験できるアニマルセラピーは、日常の中にあると言えます。アニマルプラザ江戸川で、アニマルセラピー体験しましょう!!
次の章では、アニマルプラザ江戸川のなかま達を紹介しています。近くで見れることが珍しい動物もいますよ♪
4.めずらしいなかまたちを紹介
最後に、アニマルプラザ江戸川でアニマルセラピー体験のできるなかま達を紹介します。前章で紹介したアニマルセラピー体験を支えてくれるなかまたちです。
リクガメ、エミュー、フラミンゴ、イグアナ、オカメインコ、ハッカン、セキセイインコ、水クラゲ、ウーパールーパー、オニオオハシ、白蛇、パイソン、デグー、マーラ、熱帯魚にガーなどの大型魚もいます。写真を見ただけで、幸福感を高めるホルモン(オキシトシン)がでできませんか?
エミュー イグアナ デグー
ウーパールーパー 水くらげ 大型魚たち
オニオオハシのハウル フラミンゴ しろへび
ここでは、アニマルプラザ江戸川のなかたまたちを紹介しました。
アニマルセラピーを受けたいと思い、このサイトを見てくださった方々に、少しでもお役にたてたのなら嬉しいです♪アニマルセラピーを知ってもらい、アニマルセラピーを通して、心身ともに健康を保ってハッピーな生活がおくれますように願っています。
次のまとめにアニマルセラピーの要点を列記します。振り返ってみてくださいね!!
5.まとめ
◇ アニマルセラピーとは、動物とのふれあいを通じて心身の健康を促進する療法のことです。
◇ 動物と接することで、オキシトシンやセロトニンといった幸福ホルモンが分泌され、ストレスの軽減や不安の緩和、リラックスできる効果があります。
◇ アニマルセラピーには、メリットもデメリットもあります。
◇ アニマルセラピーの効果には個人差があります。
◇ アニマルセラピーは、料金が発生することもあります。
◇ 江戸川病院では、日常生活の中にアニマルセラピー体験があります。
ということをお伝えしました。
ぜひ参考にされて、アニマルセラピーに賛同いただければ嬉しいです!!
また江戸川病院で、「こんなアニマルセラピー体験しました」という方がいらっしゃいましたら、
ぜひ、教えてくださいね。
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